フェルデンクライスとは
「フェルデンクライス」というのは、この方法を創り上げたユダヤ人の天才的物理学者モーシェ・フェルデンクライスの名前です。
スポーツで痛めた膝が悪化し、医者からは歩行不能の可能性もあると宣言されましたが、手術を拒否し、自力での再起を決意。柔道の実践経験と、赤ちゃんの発達・解剖学・生理学・心理学などの幅広い知識を統合して人間の動きを学び直し、自分自身に歩くことを再教育して、再び歩けるようになりました。
その方法が、後にフェルデンクライス・メソッドと呼ばれるようになりました。
※創始者モーシェ・フェルデンクライスについて詳しくは、こちら。
※柔道の創始者、嘉納治五郎とフェルデンクライスの出会いは、こちら。
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日本では2006年にNHK『まる得マガジン』で、
「力を使わない画期的なボディーワーク!フェルデンクライス健康法」として紹介されたました。
講師は順天堂大学名誉教授の武井正子さん。
「フェルデンクライス健康法(フェルデンクライス・メソッド)は、からだの動きを通して自分の可能性に気づき、さらによい生き方を目指す自己開発のボディーワークです。1940年代に科学者モーシェ・フェルデンクライス博士によって、体系化されました。今まで気づかなかった背骨や骨盤などの心地よい動きを通して、全身の骨格や筋肉がどのように連携して動いているかを詳細に体験することで、脳・神経系を活性化し、バランスのとれた質の高い動きと機能を身につけていきます。からだを動かしますが、トレーニングやエクササイズではありません。
レッスンのキーワードは“気づき”。レッスンは、ふだん、無意識に行っている無駄な動きや力の使い方に気づきながら、どうすれば余分な力を使わず、効率よく、気持ちよく動くことができるかを探るようにゆっくり進められます。そのため、心とからだの緊張が解き放たれ、自分の能力を十分に発揮することが可能になります。さらに、レッスンで学んだことを日常生活に生かし、ひとりひとりが、よりよい人生を築いていくことを目指しています。」
(2006年放送、NHK公式テキストより)