フェルデンクライスの指導者養成コースで。ある先生が授業中に言った言葉を、忘れないようにノートに書き留めていました。
「人生をサーフィンするように乗りきっていく」
人生において、困難と闘うのではなく、サーファーが波に乗るように、乗りきっていく。そんな意味で言われたように記憶しています。
先生はユダヤ人で70代半ば。イスラエルで軍隊にいたこともあるそうです。大変な時代を生き抜いてきた人だから、その言葉に何か深いものを感じます。
サーフィンといえば、もう10年以上も前に見た映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番」のなかの、あるサーファーのことがずっと心に残っていました。
サーファーの神様と言われる、ジェリー・ロペス。
「自分の体が持っているプラグを波に差し込んで、自然から生命エネルギーを自分の体に注ぎこむんだ」
小柄な彼が、温和な笑顔を浮かべて、穏やかにそう言うのが印象的でした。
「私はいつも、海の力の一部になりたいと願っています。大自然の力は決して対抗できるものではない。唯一の許される道は、ともに歩むことです。対抗しようとすれば必ず悲惨な結果になる。ともに歩む・・・そうすればどこかに道が開ける」
フェルデンクライスの先生と、サーファーの神様の言葉が、響き合います。