(バックナンバー)
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★2019年12月12日発行

 

力を抜くことと、バランス・呼吸・声

 

前回、「歌だけでなくスポーツでもダンスでも、良い体の使い方』の基本は驚くほど共通する」と書きました。

 

ある武術の達人は「力を抜くと、今の何倍もの力が出せると言います。武道こそ大変な力(パワー)が必要なんじゃないかと、思ってしまいますが。

歌でも、私は子どものころからもう40年くらい合唱をしていますが、フォルテ(大きく・強く)で歌おうと思えばそれだけ「力を入れなければならない」と長年思い込んできました。でも、体に力を入れれば入れるだけ、体が固まって声が響かなくなる(音の振動が減る)し、呼吸もしにくくなります。そうすると、「まだ力が足りないんだ」とばかりに、さらに力を入れ、筋トレをして・・・悪循環です。 

 

フェルデンクライスのレッスン中、ごく単純な動きなのに、とてもやりにくそうにしている人はけっこう多いです。それは体のどこかに力を入れることで、体を固め、動きが体の各部分を伝わっていくのを妨げている(=自分で自分に抵抗している)から。レッスンの単純な動きですらそうならば、スポーツやダンスなどの、より高度で複雑な動きがうまくできなくても当然です。

  

力を抜くことだけが「良い体の使い方」と言うわけではありませんが、不要な力を入れると動きを妨げることになります。

ただ立つのにも、直立を保つには「筋肉で頑張って支えなければならない」と信じている人は多いでしょうが、立って歌うとき、筋肉で支えようと体のどこかに力を入れていれば、本来の歌うことや呼吸のために働くべき筋肉は手いっぱいで働けません。

スポーツでもダンスでも、ただ立つことに筋力(パワー)が使われてしまえば、ボールを蹴ったり、脚や腕を上げたり、本当にやりたいことにパワーを使えなくなります。疲れやすいのも当然。しかし、骨格がうまく体のバランスをとってくれれば、立つのに筋肉の力はほとんど要らず、本当に必要なことに力を使うことができるのです。

  

ところで、フェルデンクライスには呼吸のレッスンがたくさんありますが、12/22(日)のエサレン・ワークショップは2つめが「呼吸―お腹と胸、丹田」のレッスン。「丹田」は東洋の武道の大切な概念ですが、歌のレッスンでもよく言われます。このレッスンでは、フェルデンクライス博士が日本の武道(柔道・剣道・合気道・空手)に共通で必須の「サイカタンデン(臍下丹田)」の使い方を、アメリカ人参加者たちに説明していて非常に興味深いです。[2.へ] 

 

 

◆◇◆◇目次◆◇◆◇

1.良い声のための体の使い方12/233/29、元町・三宮・西神

2.頭(首)、呼吸(丹田)、足と股関節 12/22(日)元町 

3.声の土台をつくる—動きと声の基礎レッスン 1, 2月、住吉


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1.良い声のための体の使い方12/233/29、元町・三宮・西神

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おもにイスを使った、短めのレッスンです。

声に関わる人だけでなく、スポーツやダンス、日常生活の動きを向上したいあらゆる人に効果が期待できます。

 

●「支えの中心、骨盤」  12/23(月)西神 

●「呼吸の改善」     1/18(土)  元町

●「胸郭の柔軟性」    1/26(日)  三宮

●「肩をゆるめる」    2/15(土)  元町   

●「頭・首の位置」    2/24(月休)西神 

●「ゆるんだ顎・舌・喉」 3/8(日)  元町      

●「目をゆるめる」    3/29(日) 元町  

 

■詳細は、こちら

 

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2.  
頭(首)、呼吸(丹田)、足と股関節 12/22(日)元町 

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1回の [元町エサレン・ワークショップ]。今回は、それぞれ頭(首)、呼吸(丹田)、足と股関節に関わる3レッスンです。

43レッスンのうち今回はレッスン13~15毎回独立したレッスンなので、今回から参加もOKです。

詳細はこちら 

 

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3.動きと声の基礎レッスン 
1/12 ()2/1 ()2/29 (住吉

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このワークショップでは、「声の土台をつくる」をテーマに、声を出しながらフェルデンクライスの様々な動きのレッスンを行ないます。レッスン①から⑧まで、段階をふんで1つ1つ課題を解決しつつレッスンを積み上げていきますので、①~⑧を順番通りに受講されることを強くおすすめしますが、単レッスンの受講も可能です。

 

 レッスン① 呼吸と声と動きの中心

 レッスン②  声の源・呼吸の改善

 レッスン③ 声の通り道―首と肩の解放

 レッスン④ 声の通り道―喉・舌・顎の解放

 レッスン⑤ 下部(胴体)の共鳴

 レッスン⑥ 上部(頭部)の共鳴

 レッスン⑦ 上部と下部の共鳴を統合

 レッスン⑧ 共鳴から母音、言葉へ

 

1/12 ()   ※レッスン①③④

2/1 ()     ※レッスン③④⑤

2/29 ()   ※レッスン⑤

                                 

■詳細はこちら

 


あと10日で冬至。陰から陽に逆転するのももうすぐですね。

   

 

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   西 田 佳 代  【フェルデンクライス神戸】  
    NISHIDA,  Kayo    【Feldenkrais Kobe】 
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